Wedding history〜後編〜 私の夫は同級生

2019年11月13日 更新 LOVE
Wedding history〜後編〜 私の夫は同級生
こんにちは。現在52歳、乳がんサバイバーのleokoです。
結婚した先のビジョンを思い描いてた私は、20回ものお見合いを繰り返しました。

そんな私が今人生を共に歩んでいるのは、中学時代からの同級生。かれこれ35年の付き合いになる彼の歩みを振り返ると、これもまた人生何が起こるかわからないと思った体験です。


20代の頃、占いで言われた「彼は飛躍する人よ」!その言葉は当たっていました。

結婚当初、預金残高4万円のサラリーマン店長だった夫が、従業員約1000人企業の代表取締役社長になったのです!
Wedding history〜前半〜 結婚したい!20代で20回お見合いしました - BLANCA

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中学生の頃の同級生だった彼

同郷の彼との出会いは中学生の時のこと。彼の父親が元プロスポーツ選手だったこともあり九州の地元では知られた存在でした。

小学生の頃の印象はハイソックス姿が可愛いおぼっちゃま。それが高校一年時に同じクラスになると·····

「おまえは顔面氷河期か!」と言われた私の顔。愛想がなかったのは事実なのです。ムッとするより発想に笑ってしまったのですが、とにかく口も態度も悪い人でした。


高校卒業後彼は一浪の末、見事京都の難関大学に合格!したにもかかわらず、一人暮らしでバイトするも、麻雀三昧の生活。早々に留年が決定したのでした。

そんな彼の元へ遊びに行くことに。


臨床検査技師の国家試験に合格した私は就職前でした。最後の春休みということもあり、地元九州の友人に誘われ、京都へ遊びに出かけたのです。


気が合わないと思っていた彼との数日は意外にも楽しく、その後お付き合いが始まり遠距離恋愛をすることになるのですが、前回の記事に書いたように長くは続きませんでした。知れば知るほど当時の彼は〝ダメ男〟だったのです。

難関大学を卒業の後パチスロメーカーへ

彼が〝難関大学〟を卒業後に選んだ就職先は、まさかのパチスロ業界!世間のイメージがどうであれ、好きな世界に身を投じたのです。


麻雀仲間の友人も同類で、誰もが羨む大企業の内定を断り同じパチスロ業界へ。正気か!?って話です!!しかし、異色の二人はいつしか揃って企業のトップになるのです。当時は知る由もありません。
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数年勤めたメーカーを退職し、次の就職先はまたまたまさかのパチンコ店。


理由を聞くと·····
「惚れ込んだパチスロ機にお客さんがつかないことがもどかしく闘志が湧いた」
「俺が店をやる!俺ならできる!!」

有言実行です。数年後に再会した彼は〝超人気店〟の店長!自信がみなぎっていました。


「何をしてでも食べさせて行く自信はある!」その言葉を信じ、人生をかけて彼について行こうと決めたのです。私もある意味ギャンブルでした。


お見合い20回の文字から想像してください。順調な結婚生活のスタートではありませんでした。

預金残高4万円から新婚生活がスタート

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新生活に必要な家財道具は彼が預金を叩いて揃えてくれました。妥協を知らない私のせいで通帳残高は4万円。でも不思議と不安はありませんでした。


結婚後は本社の副部長、部長、取締役となり勤務先がパチンコ店から会社勤めに。あれよあれよという間に代表取締役社長になっていたのです。これが一度目の社長職です。

会社の説明を少しすると、従業員約1万5千人のグループ企業。メイン業務は、外食産業をはじめ「食」に携わる部門と、ホテル事業やゴルフ施設などの「レジャー」に携わる企業です。その系列の一つに彼が代表を務める遊戯事業の会社があり、パチンコ店やスパを経営していました。

突然夫が倒れる

こちらの「乳がんの次に起きたのは、パニック障害と向き合う生活」の記事でも触れましたが、一度生死をさまよった経験のある夫。

店舗に車が突っ込み火災になるなど、惨事が続いた頃でした。



親族が集まりホテルでの会食中の出来事。トイレに立った夫が突然意識を失い倒れたのです。不運にも床が大理石だったために頭蓋骨骨折し、辺り一面血の海と化した現場は悪夢のようでした。

診断は「脳挫傷」「急性硬膜外血腫」····他にも重篤な病名の羅列。


ドクターから「今夜が山です、覚悟してください、よくても半身不随です。」と言われ、絶望の淵にたたされましたが…


なんと嘘のように完全復活!生命力に驚き心底強運を感じたのでした。

パチスロ業界を離れることに

退院から自宅療養を経てゆっくりとですが仕事復帰。暫くは穏やかな日々が続いたと思います。

ところが今度は突然の辞令に驚くことに!まさかの〝グループメイン会社の代表取締役〟に抜擢されたのです!

本来は大変光栄な人事なのですが、夫にとっては不本意でしかありません。スパ事業も軌道に乗り始めこれから!というタイミングのことでした。


パチスロの世界では誰にも負けない自信がある夫も今度の仕事は畑違い。みるみるうちに覇気がなくなっていったのです。人って自信がなくなると胸を張っていた体が猫背になるんですね。

生死をさまよい復活劇を遂げてからは〝週末婚〟のスタイルをとっている我が家。通勤の負担を考えての選択です。

週末帰宅し、日曜の午後になると決まっての言葉は「また会社か·····」とため息の連続。



あまりにもその言葉が続くと私もストレスになり「そんなに嫌ならパチスロ業界に戻ったら」と言ってしまいました。元の自信に満ちた姿に戻るなら辞めても結構!と思ったのです。

やっぱり人間力が大切

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私の言葉をどう感じたのかはわかりませんがその後、後ろ向きな発言は徐々になくなりました。(私に言わなくなっただけかもしれませんが)


突然の変化に戸惑うのは当然のことでしょう。弱気な時期もあった夫でしたが覚悟を決めたのでしょうか、今では手腕を発揮し、関東だけに留まらず手広く事業を展開している様子。新たに引越し部門もスタートし意気揚々としています。やれば出来る逞しい人なのです。

気付けば猫背もなおり以前の頼もしい姿に!

頭蓋骨骨折で生死をさまよった時のこと、仕事関係の方々からお電話やお手紙をいただき彼の人望の厚さをはじめて知ることになった私です。「絶対必要な人」の言葉はありがたく周りの方々の励ましに、どん底だった私はとても救われました。
この「正解のない母親業」の記事にも書きましたが、学歴や職業がどうであれ、身をもって感じるのは人間力がいかに大切かということ。何が起きるかわからない昨今だからこそ尚更痛感します。


大学時代ちゃらんぽらんだった彼は多様な経験を経て人間力を培っていたのでした。
振り返ると、遠い昔に言われた「飛躍する人よ」の言葉は占い通りだったのです。


人生は色々あるから面白い!と思える私は今が幸せだから、平穏な日々に感謝する毎日です。