モデルで活躍している森暖奈さん。出産前にBlanca独占取材!彼女の仕事への思いや恋愛観、そして妊娠中のことまで深掘りしました。本記事のテーマは《フリーランスモデルとしての活動の軌跡》
「仕事をしているときが一番落ち着くんです」と取材で話してくれた彼女は、休みの日は少なくていいというストイックな姿勢で仕事に臨んでいるそう。そんな彼女の心の奥をのぞかせてもらいました。
自分のコンプレックスを受け入れられるようになった
ー以前の取材では、個人事務所に所属していたとお聞きしましたが、その後はずっとフリーランスだったんですか?
そうです。23歳で個人事務所を辞めてからはフリーランスでモデル活動をしてきました。元々、人に頼るとか甘えるのが苦手なんですよね。マネージャーさんを通して仕事をするより、直接クライアントと話して1つの目標までに色々なアイディアを出し合って作り上げていく感じが、好きなんです。
仕事において、間に誰かが挟まってると100%満足出来るってことあんまりないじゃないですか。顔色伺ったり、大人の都合で言えないことがあったり。でもモデルも交えて念密な話し合いが出来るのは、フリーランスだからこそ出来ることで、良い作品を作るにあたって大きなメリットですよね。
だからこそやりがいを感じるし、目標を高く設定して頑張ろう!って気になれるんです。自分で不安や不満を解消出来るところが、一番性に合ってる気がする。自分で自分のケツを叩きたいんです。(笑)
でも、実はコンプレックスというか、モデルとして《色》がないことに悩む時期もありました。可愛い系、カッコイイ系、原宿系、色々あるじゃないですか?その中で何にも該当しない。しないというか、したくないんです。いっぱい色んなことしたいし。
事務所に所属していた頃は、「自分の色を決めなさい!」って言われて色々考えてみたんですが「ありません!」ってなり、怒られました。(笑)今でも系統という枠はないんですがありのままの自分でいいということで収まってきてますね。
撮影をしていてクライアントさんから「可愛いも、かっこいいも、どっちもいけるよね」って言われてから「どっちもいけることってプラスにもなるんだ!」と前向きな気持ちになれるようになりました。これは、年齢を重ねて色々なものを知って"型にとらわれなくていい"って自分を認められるようになったからかも。
1年一緒に仕事してた人が急に飛んだ!騙されたことに気付き落胆…
ー自分という人間を確立していくのに、色々な努力や悩みがあったんですね。Instagramを見ていても「森暖奈ワールド」が存在していてとっても魅力的です。"自分を認めてあげる"勉強になります! フリーランス時代に騙されたことがあると聞きましたが、詳しく聞いちゃってもいいですか?
もちろん!むしろこの経験を公にして、一つでもこういうことがなくなって欲しいです。(笑)
あれは当時、18歳だったかな。個人事務所に入る前のフリーランスでモデル活動していた頃のお話です。数々の雑誌に出させて頂き色々な人との出会いの中で、プロデュースのお仕事を頂きました。
サプリメントのプロデュースだったんですが、製品の成分から勉強して配合を決めたり、パッケージもデザインして、モデルとして撮影もして、お声かかってから発売まで1年弱の期間を費やしました。
ネットで販売され、ドン・キホーテでも店頭に並び、たくさんの人から「買ったよ〜」ってご報告を頂いた頃でした。なんと、急に担当の方がいなくなったんです。
最初にお金の話はしていたんですが、一銭も頂けないまま居なくなっちゃって、その時はびっくりしましたね。18歳でお仕事に関して無知な部分が多かったので、契約書も交わさないままプロ
デュース開始していて、全てがなくなってから騙されたことに気付きました。元々すぐに人を信用する性格だったので、今は高い勉強代だったなって思います。
それから事務所に所属してお仕事をして、フリーランスに転身して今に至るのですが、人を見る目が養われました。今は「この人、お金吸い取ろうとしてるな」ってすぐわかるようになったので、そういう人とはお仕事したくありません。
あと最近思うのは
・礼儀が出来るかどうか
・段取りがちゃんとできるかどうか
この2つは凄く重要なポイントとして見ています。
殆ど話したこともなく、会ったこともないのに、名前呼び捨てにされたり、段取りが出来ていないのに仕事を振られたりすると、「えっ何この人」って警戒心が出てきます。(笑)
今はSNSで簡単にお仕事依頼出来る時代でフリーランスの方も多いと思うので、皆さん気を付けてください!(笑)
「自分が気持ちいい仕事」にフォーカスして100%の力を出せるように
人を見る目が養われたからこそ、変な人は周りからいなくなり、自然と良い環境でお仕事をさせて頂けるようになりました。
正直、フリーランスになりたての頃は常に100%じゃないと不安で、おやすみの日に朝から夕方まで家にいると、居ても立っても居られなくなっちゃうんです。ゴロゴロダラダラするのが苦手みたい。
自分で仕事をもらってこないといけないので、色んな人と会って色んなお話をして、プライベートと仕事の境目もよくわからない状態になって、体調もメンタルもボロボロになった時期がありました。
そこで、「頑張りすぎるのは良くないんだ」ってことに気づき、どんな仕事でも、どんな人間でも《体は資本》なんだなって。なので無理しすぎないために、自分の中でルールを作りました。それは「一緒に仕事をして、自分が気持ちいいかどうか。そして自分も相手の為に気持ちよくしたいと思えるか」
これのおかげで、極端な話ですが「礼儀のない人たちともうまく付き合っていかなくちゃいけない」と思ってたけど、「そんなことない!」と思えるようになり、自然とお互いに気持ちよく仕事が出来る人が絞られていきました。
私、仕事をしているときが一番落ち着くんです。仕事ではあるけど、人と人で居たいから常に誠意を持って接していて、相手もそうであってほしい。と思います。
フリーランスとして働くことは、並大抵の努力ではありません。たくさんの苦労や、知識を身につけた彼女だからこそ、出来る仕事なんだと痛感しました。
今回取材したのはこの方
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